私は配車係として入社し初めてタクシー業界を知りました。最初は分からないことばかりで戸惑うこともありましたが仕事を知るにつれ、タクシーの面白さ、やりがいをとても感じるようになりました。

配車はお客様に直接会う機会は殆どありませんが、お客様とタクシーを繋ぐ大切な役割であり一番最初の窓口なのでいつも、気を配り気持ちよくご利用してもらえることを心掛けています。依頼を受け、各車輌に配車指示を出す。一度にいくつもの依頼があった時お客様にとって最適な車輌をベストマッチングでき全てがパズルのように組み合わさった時の爽快感はたまりません。

この仕事を続けられる秘訣は、お客様に電話口で「いつも、ありがとね。」と言って頂けること、ベテラン乗務員さん達が本当に優しくて面白いことです。

配車も知れば知るほど奥が深いので日々学ぶことで配車の「プロ」になれる様これからも成長し続けたいと思える職種です。

自分は38歳で営業職からこの業界に飛び込みましたが、選んだ理由はほんとに単純なもので「車の運転が好き」だけでした。

実際2種免許の養成を支援してもらい、タクシー乗務員としてハンドルを握ったときは軽い気持ちで入社したはずなのに何だ? この緊張感は・・・と身震いしたのを覚えています。

実際竹原の街を走ってみると今まで気づかなかった人の暖かさや心地よい会話や笑い声などこの仕事でしか味わえないであろう感動がありました。

1番の驚きは、普通お金を頂いた際に乗務員が「ありがとうございました」と言うのは普通ですが、運賃を支払って降りられるお客様に「ありがとうね」と言われる職業ってそうは無いなと感じたのと併せてお客様に満足して頂いたと言う自己満足感を覚えました。

今では一日で何回の「ありがとう」を頂けるのかを数えるのが楽しみの1つです。